ストリッピングについて

 

皆さんの愛犬を完全なフルコートをまとったスコッチテリアにする為に 

ストリッピングは必要な作業です。 毛を抜くことによって、

艶のあるアウターコート(オーバーコート)が生えてきます。

ではなぜ太くて硬いアウターコートを生やさなければならないかと言うと、

それがスコッチテリアだからです。 愛犬イコール ペットではなく、      

愛犬イコール 真のスコッチテリアでなくてはならないのです。

飼主の方が思っているほど毛の抜く痛みはスコッチはあまり感じていません。     

幼犬の歯から成犬の永久歯に変わる生後5〜6ヶ月位の時に、一度完全に抜きます。

この時期を逃がすと精神的にも肉体的にもスコッチは成長し、反抗心と攻撃性を

トリマーに向けてきます。 口を縛ってトリミングをしなければならず、     

かえって犬の精神を傷つけてしまいます。

まだ幼く、感情が純真なこの時期にしっかりと毛を抜くことをスコッチに教えれば、

一生トリマーがこのスコッチの毛を難なく抜くことができます。

テリアの毛根は他の犬種に比べ、浅く抜けば抜くほど尚抜きやすくなります。

抜く毛の量をたくさんつかんで抜けば、どんなスコッチでも痛いのです。

そこにトリマーの良し悪しができてきます。

少しずつ少しずつ時間をかけて丁寧に抜きます。 地肌が完全に見えてしまう   

ストリッピングをほどこすやり方と、ボサボサになった毛の上の部分をつまんで  

アウターコートを抜き、少量のアンダーコートを地肌に残しアウターコートが   

出てきた時に、残ったアンダーコートを取り去るストリッピングがあります。     

後者のやり方は、皆さんに非常に受け入れられましたが、前者(地肌が見える)  

あまり評判はよくありません。

ストリッピングをほどこしてから1ヶ月〜1ヶ月半位でアンダコートが出てきます。

その時このアンダーコートをカミソリでかき取ります。             

それによって地肌に張り付くようなアウターコートになります。

それから1ヶ月後(ストリッピングしてから2ヶ月〜2ヶ月半)位に完全な

スコッチテリアの誕生です。

この時期に審査員に見てもらい、ドッグショーを楽しむことができます。

も僕は、飼主の方に一番見てもらいたいのです。

審査員は1日だけ、飼主の方は毎日ながめていていただたいのです。

昔は狩猟の為に全天候型のトリミングをしたと聞いています。でも現在のスコッチ

テリアにおいてはオーナーの為に僕はトリミングをし続けています。

形あるものはいずれその形を失いますが、また一から作り直すことができます。

毎年2回愛犬をストリッピングさせてやってください。

 

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