20011月

  1/1月 仕事始めはキャラハンのシャンプーから。お預かりのテオドラはなケンシンも元気で元旦を迎えた。
  1/2火 生後5ヶ月・テオドラをトリミング。サイドボディーが癖毛だったので、それを矯正をするために、1本1本手で上から下へ毛を抜く作業をした。展覧会の4ヵ月前なので、サイドボディーの下の方の部分とまつげ、目の下、フェザーヘアー、尾の毛を重点的に抜いた。       
  1/4木 パンコ・出産約一週間前、巨峰のごとくデカイ乳を押すと少しミルクが出てきた。はなケンシン・犬ゾリのように引張る癖も治まり、夕方無事帰っていった。
  1/5金 きれいにシャンプーした後、テオドラを飼主宅に届け、わが家も平静を取り戻した。本業の店も今日から仕事始め。気を引き締めないと。
     1/7日 パンコ・妊娠57日目、今日から体温を測り始める。平熱は38.3度であるがすでに37.5度下がっていた。この子の場合、今までのデータから、37.1度まで落ちればその日か次の日に出産するパターンである。体温はマメに4、5時間おきに測る。食欲はまだ旺盛なので、今夜は僕も安心してぐっすり寝ようと思う。             ポールくん、ご家族旅行のため今日から1週間お預かり。      チョコレー宅がホームページを開設。                   ↓                  

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  1/8月 パンコ・体温が37.1度に下がった。食欲があり、まだ早いとは思ったが、念のため奥さんが主治医のもとへ・・・。レントゲンと超音波で確認。なんと、1頭しかいなかった。トホホ・・・(++;)ガックリ!  いつもよりお腹の膨れ方が小さかったが、まさか1頭とは・・・。   院長先生も苦笑い。まだ胎児の心拍数が多く、骨が少し薄かったので、あと2日待ちましょうとの事だった。2001年にちなんで1頭なのか?オイ、パンコ
  1/9火 リンダ宅に出張トリミング。パンコ・夕方体温が36度台に下がる。 食欲もありで、落ち着いている。一応明日は帝王切開の予定。
  1/10水 20010日午後パンコ帝王切開にてオス頭を出産。 これだけ見事にが並べば、血統書名は”ブロッサム・イットウ”で決まりだな!初乳も飲んだことだし、あとはカテーテルで30分から1時間おきに哺乳をする。生まれた時は元気でも、まずは今日から3日間は最初のヤマ場、無事に乗り越えてくれればと願う。
  1/11木 パンコ・昨日より少し元気になり、食欲も出てきた。歳のせいか母乳はあまり出ず、ほとんどカテーテルでの人工哺乳。カテーテルで直接胃の中にミルクを流し込む。哺乳瓶・注射器は気管にミルクが入る恐れが多々あり、少しでも気管に入ってしまうとそこで腐敗し、肺炎となってしまう。そうなると、もうそこで終わりなのである。カテーテル哺乳の一番難しいところはミルク量の問題。少しでも多く入れすぎてしまうと、苦しそうに”メーメー”とヤギのように鳴いてしまう。下痢を引き起こし、身体を弱らせてしまう。胃の中が見えないだけに慎重に行わねばならない。体重によって量を変える。今日は昨日と変わらず体重220gなので1時間おきに3ccが適量である(自己データより)。カテーテル哺乳を行うには少々勇気がいる。でもこの作業を自分のものにしてしまえば、より多くのスコッチの仔犬が救われるのである。しかし、絶対ではない。胃の中に挿入しているつもりでも誤って気管に管を通してしまう危険性もある。昨年、奥さんが誤って気管に入れてしまい、一瞬にして仔犬の命を絶ってしまったこともあった。しかし、恐いとは言ってられない。いやでもその数時間後にはミルク哺乳をしなければ今生きている仔も死んでしまうのである。涙を流しながらカテーテル哺乳を続けた奥さんの姿・・。その時は彼女も立ち直るのに1週間ほど要した。ほんと、因果な仕事だと痛感した。    ブロッサム・イットウよ、ちゃんと育ててやるからな。
  1/12金 一日延長となり、明日帰るポールのシャンプーする。生後3日目の イットウ、1時間おき3ccのミルク量が多いと見えて、ちと苦しそうな素振りを見せたので2時間おきに変更した。だから体重はほとんど増えず。でも全然気にしない。減るよりマシ。今までのパンコの仔はたいていそうである。スコッチの生死は1週間が勝負。あと4日・・・と願いを込める。
 1/14日 パンコ・今までの出産では仔犬に乳をやることを嫌い逃げてばかりいたが、今回に限って母親面している。そういう時に限って母乳が出ない。うまくいかないものだ。ほとんど出ない乳をイットウ、懸命に吸っている姿がいじらしい。  生後5日目、哺乳量は徐々に多くなり、2時間おきに5cc弱与える。快便快眠、至って元気。
 1/15月 母親パンコすっかり体調が回復し、皆と一緒に散歩できるようになったが、ボス水戸パンコが気に入らない。別部屋で奥さんに寵愛・優遇されているからである。パンコに眼つけまくっている。いつもなら知らん顔する穏やかパンコも仔犬がいるせいか、一歩も引かず一発触発。女同士の眼のつけ合いは恐い!これはまずいと奥さんが仔犬の存在を知らない水戸を別部屋に連れて行き、イットウを見せて事情を言い聞かせていた。そんな事にはおかまいなく今日もイットウは快便快食!                                キャラハンとの交配のため大阪からファーリーちゃんが到着。しばらくお預かりする。
 1/17水 イットウ・少し下痢気味だったので整腸薬を飲ませ、もとどおり快便。ついにパンコ、一滴も母乳出無くなる。奥さんが、もう今回で出産は終わりかなあ。とつぶやく。
 1/18木 イットウ・今日で生後9日目を迎えた。ここまで来れば大丈夫だろう。とひと安心する。体重はそんなに増えていないが元気だから・・・。 そうこうしているうちに奥さんお気に入りの紀州に生理が来た。   ファーリーちゃんも交配を終え、大阪に帰っていった。
 1/19金 アガサゴンご家族旅行のため1週間お預かり。紀伊・身ごもっているせいか、いつもより輪をかけてよそ者アガサを攻撃するのでアガサを別部屋に移す。アガサ南紀と姉妹で、おまえより先輩なんだぞ!紀伊!!
 1/21日 イットウ・初めて爪を切る。ここ2日で一回り大きくなったが、体重はまだ300gに満たない。パンコ・抜糸完了。               カミーユくんがトリミングにやって来た。前足に毛玉がたくさんできており、はさみで切り取らざるをえなかった。足部の毛が短くなってしまった。特に前足はスコッチの急所。いやがって自宅でクシをとかせないのはやむを得ない事。根気よく伸ばそうぜ、カミーユ
 1/22月 紀州アガサをトリミング。ゴンは明日にしよう。イットウも動き回る範囲が広くなってきた。この子はお腹が空いても鳴かない子である。性格がおとなしいのだろうか。こういうタイプは珍しい。
 1/24水 獣医に水戸南紀紀伊のレントゲンを撮りに行った。 水戸・3胎、紀伊・5胎確認できたが南紀は残念ながらできていなかった。やはり1回だけの人工授精では受胎できなかった。出血はあったが陰部がいつもより大きくならなかったからなあ。残念である。
 1/25木 ビアンカプティーの親子がトリミングにやって来た。プティーの父親はキャラハン。親子3頭で仲良くじゃれていた。プティーの顔はキャラハンそっくりである。 明日帰るアガサに生理が来たので来週あたりキャラハンと交配のためまたお預かりのようだ。待ってるぞ!アガサ
 1/26金 イットウ・まだ耳も目も開いていないがよく動き回り、敷きタオルを自分の好みで寄せたり、もぐったりしながら自分に合った態勢で眠りたいようである。寝床作りが上手くいかないときは一人前に「ウ〜ウ〜」と怒っている。チビながらもこだわりを持った結構うるさい奴である。粉ミルクしか与えていないせいか、まだ体重は350gくらいだが至って元気である。母乳を飲む仔とはこの時期、重さで差が出てしまう。目が開いて離乳に入れば絶対追いつくので心配はない。
 1/27土 パンコだけは我が小2の娘と一緒にフカフカのふとんで寝ることを許されている。どうしてパンコなのか?それは・・・ガサつかず跳びついたりしない呼んだらすぐ来る決してふとんにオシッコをしないおっとりしていて穏やかな性格微動だりせずいやがらず首や尾に飾り物(リボンやアクセサリー)を付けさせる・・・実に娘の乳母のようである。決してさからわず娘の言いなりになっている。わが家の”出世頭”になるには、奥さんよりも娘に気に入られなければいけないのである。そうなれば一生安泰なのである。
 1/28日 生理が来ているノンちゃん今日から1週間お預かり。         午後からはスコッチキンちゃんがトリミングにやって来た。同居犬アフガンくんを引き連れて・・・。アフガンスコッチ、ともにオスだがとても仲がよく、固い絆で結ばれているらしい。              イットウ・まだ目は開かないが、ついに歩き出した。チビのくせに足腰は実にしっかりしている。
 1/29月 イットウ・生後20日目の朝、やっと目が開いた。哺乳と、小指の爪くらいの量で少しずつ離乳食の牛ひき肉を生で与えた。食欲旺盛でもの足りない様子だが、初日は過分は禁物である。午後からは僕自身筋肉痛で辛かったが、がんばってMシュナウザー2頭の出張トリミングに出向く。
 1/30火 イットウ・離乳食(肉)に入り、腹持ちがよくなり4〜5時間おきに与えればよくなった。人間も一息つける時間ができた。          紀州・一回目の交配をする。もちろんキャラハンが相手。

                                               

     2月

 2/1木 春の展覧会を見据えて、昨日から今日にかけてノンちゃん那智のストリッピングに時間を費やした。 那智の作業が終わるとほんとうにホッとする。学生時代に味わった、試験が終わった時の安堵感と同じである。
 2/2金 水戸・出産予定日3日前。汚いので洗ってやった。今日から別室に移り体温を測り始めたが、すでに37、7度まで落ちていた。母性本能が極端に強い水戸は、同じく別室にいるイットウに興味津津。自分の仔だと思い込んでいるのか、哺乳をしている奥さんに向って、”その仔を私によこして!”と目で訴えている。それを知ってか知らずか、お腹がいっぱいになったイットウは上を向いてすぐにぐっすり眠りにつくのであった。母親パンコの立場はもうすでにない。
 2/4 散歩時、黒軍団全員の便中に昨夜の”福はうち”豆のオンパレード。歳の数だけしか食べなかった者は誰もいない。アガサが交配のため再度里帰り。それにしても同胎の南紀にうりふたつである。繁殖者泣かせの下付き陰部のところも同じである。
 2/5月 水戸・1回目の交配から59日目、主治医にレントゲンで診てもらったが、ほんの少しだけ骨が薄い。帝王切開は2日待つことにした。   イットウ・朝なぜかキュンキュンと鳴き止まない。お腹はいっぱいだし、オシッコと便も取ってやったし、寒くはないみたいだし・・・。どうやら生意気にも今いるダンボールが狭いらしい。1畳ほどのケイジを作って入れてやると途端に鳴き止み、満足げに深い眠りについていた。1畳に1頭だけ。シャレにもならない。ここは地価高価格の新宿、なんて贅沢なヤツだ。・・・出世払いで勘弁してやるからちゃんと家賃払えよ!イットウ

生後1週間目のイットウ 生後20日目で目が開く

 2/6火 明日帝王切開の水戸、乳首を押さえるとけっこう乳が出てきている。時折 ”ヒーヒー” と呼吸が荒くなり辛そうであるが体温は36度台までには1度も下がっていない。 この子は今までの出産では交配日から60日経たないまでに破水してきたので、今回は3回目か4回目の交配で受胎したと思われる。
 2/7水 夕方奥さんが水戸を連れて獣医に向ったが、レントゲンを撮った結果、思っていたよりも胎児の骨が濃く写っていなかったらしい。推定体重も220〜230gで決して大きくはない。院長先生は切開できないこともないとの事だったらしいが、例え1日、1時間でも長く母胎で大きくさせたいとの奥さんの判断でそのまま帰ってきた。前回のレントゲンとも照らし合わせ、少しでも骨が薄かったのが気になったらしい。苦渋の選択だったと思う。タクシーで往復2時間近く。ご苦労なことである。明日から2日間は信頼する院長が不在。もしそれまでに破水がきたら助手の先生がオペをする。いつもならそれほど深くは考えずに切開してもらう奥さんだが、今回の水戸出産への執念が感じられた1日だった。スコッチに関わらず帝王切開は毎回毎回が勝負であり、勉強である。この判断がもし間違いであったとしても、それも1つの財産として残るのである。
 2/8木 今回妊娠しなかった南紀、そうなれば春の展覧会に向けてのストリッピングをしてやろうと朝からがんばった。水戸はまだ破水来ず。
 2/9金 キャラハンをきれいにシャンプーしてやった。イットウも臭うのだが、風邪をひかせてはいけないので、蒸しタオルで拭いてやった。    水戸は何とか明日まで持ちそうか?・・・少し体温下がる。
 2/10土 水戸・夕方、帝王切開で4胎のはずがメス3・オス2を出産。オス1胎285g(デカイ)を除き、残4胎の平均体重230g。一番小さいメスがサイヘルニア(腸が体外に出てしまっている状態)だった。羊水に浸されていた腸が膨張してしまっていて腹の中に収まらなかったので皮膚と筋肉の間に腸を入れ込む手術をその場で受けた。いつもながら院長のすばらしい手捌き。見事である。生きている命、ほんのわずかでも助かる見込みがあればとのことでオペを行ったが、助かる可能性は20%に満たないと言う事である。ここ2、3日が峠、万一生き延びてくれれば2週間後に再手術をしなければならない。あとの仔たちは至って元気である。
 2/11 ヘルニアのオチビちゃん、一時腹が赤く膨れてもうだめかと思われたが、哺乳の量を減らしたりしてなんとかもちこたえた。吸う力はあり、母乳も勢いよく飲んでくれる。今までの子育てで、助からないと思う仔には母乳は飲ませない水戸も、この仔には率先して飲ましてやりながら一生懸命になめてやっている。・・ということは少しは助かる脈があるのかと希望を持ってしまう。 昨日までは奥さんに頻繁に相手にしてもらっていたイットウも、このあわただしさでは振り向いてもらえず、ふてくされている。代わりに小2の娘におもちゃのごとく遊ばれている。強くなれ!イットウ
 2/12月 紀伊・出産予定日の2日前。体温も37.3度と下がってきたので別室へ移動。水戸の仔も生後3日目となり、除々に落ち着いてきた様子。夕方、南部家スコタンがトリミングにやって来た。
 2/13火 深夜に水戸が腹の縫糸を自分で引きちぎってしまい、傷口がパカッと開いてしまった。主治医に応急処置を電話で確認、バンドエイドでも貼っておいてくださいとの事。エリザベスカーラーを首に固定し(エリマキトカゲ風の装い)、朝を待って再度獣医へ。今度はワイヤーで縫ってもらったが、また引きちぎろうする。ほんとに困ったもんだ。この激しい気性は死ぬまで直らないだろう。サイヘルニアのチビちゃんが昨夜様態が急変し、だんだん身体が硬直してきてしまった。やはり3日目を乗り越えることができなかった。今朝はほとんど動かない。息絶えるのを待つだけとなってしまったがこれも運命、ここまでの命と思うよりほかにない。でも、母親の乳も吸えたし舐めてももらえた。短日間ではあったがこの仔なりに幸せであったと思う。3日間生かしてくれた主治医に礼を言いたい。去っていく命もあれば新たに生まれ来る命もある。チビよ!数日後紀伊の仔としてまた生まれて来いよ!  今度は絶対生かしてやる。
 2/14水 水戸・食事の時はエリザベスカーラーを外してやるのだが、ほんの一瞬のすきにまたワイヤーを噛み切ってしまった。しかたなくまた獣医へ向う。1回目の交配から今日で60日目の紀伊もレントゲンを撮りに一緒に連れて行った。5胎確認。まだ胎児の骨が薄いのでどうやら帝王切開は週末のようだ。

エリザベスカーラーを付けて乳をやる水戸

 2/16金 水戸の仔犬、爪を切ってやった。ついでにイットウも。明日帝王切開予定の紀伊が朝食べた物を3時ごろに戻してしまった。辛そうにほとんど1日横たわっている。そろそろである。
 2/17土 紀伊・昼、獣医に連れて行きレントゲンを撮った。胎児の大きさは問題ない。一番大きい仔で僕の手くらいあったが、心拍数が早いので切開するのはあと2日ぐらい待ちましょうとの診断。月曜日くらいか。イットウ・遊びたい盛りだが兄弟はいないし母親パンコは子どもとの遊び方を知らないので逃げ腰。同室の水戸は我が子以外は遊んでやらない。それどころか殺気だっていて近づけない。紀伊イットウがじゃれてくると嫌な顔をする。小2の娘が相手をしてくれているので助かるし、イットウも娘にはたいへんなついていて尾をふりふりうれしそうである。
 2/18 紀伊・朝から体温が急に下がり、36.7度になった。巣づくりも始めた。深夜に陣痛が来るのはほぼ間違いないと思ったので、帝王切開にふみ切った。5胎無事出産。前回の出産とまったく同じで、メス4胎オス1胎。どうやら紀伊はメス腹のようだ。みんな身体大きく、特にオスは300gと今までの最高体重。どっしりしていて立派である。これだけ大きければ育てやすく、まずはひと安心である。この仔たちも順調に育ってほしいものだ。
 2/19月 紀伊・若いのでどんどん母乳が出る。それに比べ水戸は悲しいかな申し訳程度である。わが家は常に仔犬と母犬は離しておき、一緒にさせない。母犬は信用できない。特に4,5頭となると母犬もうまく扱えず一瞬のすきに踏んで圧死させてしまうからである。特にスコッチは短脚、とても危ない。1日に3度くらい母乳を飲ませてやるが、その間じっと見張っていなければならない。その他はカテーテルで1時間から2時間おきに哺乳をする。2時間おきとして1日12回×仔犬9頭=100回以上、自分の器で飲めるようになる生後25日までは1時間おきのときもあれば4、5時間あけられる時もあるが、それが毎日続く。簡単に計算しても仔犬を育て上げるまで2500〜3000回を口から挿入することになる。そのうちたった1度でも失敗すればその場で死に追いやってしまう。挿入させる瞬間は神経を集中させ、失敗しないようにと念じ、抜き終わった瞬間の安堵感。幾度育児を経験しても常に味わうこのストレス。どれだけたいへんな事かをわかってほしいとは言わないが、皆さんにお渡しするまでの僕らの戦いを覚えておいてほしい。

  母乳を飲ませる紀伊

 2/20火 水戸の母乳の出が悪くなってきたので、水戸が散歩に出ている間を見計らい、4頭を紀伊に付けた。紀伊も自分の仔ではないとすぐに気づくも問題なく飲ませてくれた。ありがとうよ!紀伊!・・・・・ところが水戸の仔も自分の仔だと思い込んでしまった様子。奥さんがその後水戸の乳に付けにいくとベッタリ後をついてくる紀伊水戸紀伊、互いの気持ちがぶつかりあい、噛みつき合いこそしないが同じ部屋の西・東に両者腰を据え、にらみを利かせている。仔を産んでからはいつもチャカチャカがさつな紀伊とは一味も二味も違い、どっしりと構え母親の風格で一歩もボス水戸に引けを取らない。こんなに違うものなのか!母親紀伊!僕は今日からは紀伊様と呼ばせていただく。
 2/21水 水戸・抜糸をしたのでやっとエリザベスカーラーから開放されせいせいしたらしくうれしそうだ。でもほとんど母乳が出なくなった。
 2/22木 イットウの時と比べ、今回の仔たちは母乳の量が多いので、日に日に大きくなる。生後5日目の紀伊の仔はイットウが離乳を始めた頃(生後19日目)よりもずっしりと成長している。やはり母乳にまさる物なし。ただ、飲みすぎて下痢気味なので整腸剤を与えた。      久しぶりに江戸がトリミングにやって来た。
 2/23金 深夜、水戸紀伊の戦いがあった。いつかはやるとにらんでいた。 紀伊の方が多少身体が大きい上に若さがある。にらみ合いでもヒケをとらなかったのでボスの座が逆転するのではと思われていたが・・やっぱり水戸は強かった。止めに入る間もなく一瞬で決着がついた。ところがだ!昼間僕と奥さんが少し部屋を離れ戻ってくると、1畳ほどの開け放されたサークルに2頭一緒に入り横たわっていた。    わからん!互いに嫌っているはずだが・・・しかし一発触発の空気が漂っていた。サークルの中で紀伊水戸、どういう会話がなされたのだろうか・・・想像できない。  そのサークルの横でひたすらガムを噛みながらひとり遊びをしていたイットウ・・・おまえは聞いたんだろ!
 2/24土 昨日の夕方ごろから突然イットウの具合が悪くなった。嘔吐し、食欲もなく体温も平熱より少し高く38.8度まで上がり元気がない。下痢はしなかったので脱水症状になる心配はなく、自力で水が飲めたのでその点は救われた。生後45日、7種混合予防接種を今日受けるつもりだったのだが、これでは無理だ。ちょうど体内の免疫力が劣るこの時期は要注意である。症状から、疲れから風邪をひいたのではと判断し、冷凍庫に保管してあった風邪用抗生剤をミルクに混ぜて与えた。一晩が過ぎ、お昼ごろ流動食(栄養食とヨーグルトを混ぜてやる)が食べれるようになり、元気も出てきてひと安心。仔犬は病状が悪化するのも早いが良くなるのも早い。薬をストックしておいて助かった。これがなかったら取り返しのつかない事になっていたかもしれない。ハラハラさせられる奴だ、イットウ
 2/25 久しぶりに成犬たちをきれいにシャンプーしてやった。最後の那智を洗い終えたら、一気に疲れが出た。使うシャンプーの量とすすぎ時間は標準犬の3倍、やっぱりあいつは化け物だ。
 2/26月 仔犬9頭の爪きりをした。さすがに9頭はやりがいがある。と言っても僕は目がぼやけて見え、ミリ単位の爪切りは困難なので暴れる仔犬の持ち役に徹し、奥さんに切ってもらった。 仔犬を嫁がせる時、9頭トリミングするのかと思うと、ゾッとする。
 2/27火 生後18日目、水戸の仔犬たちの目が開いた。少しずつ離乳食の生牛ひき肉を与える。デカイ方のオスは結構うるさく文句を言う。
 2/28水 離乳食に入った水戸の仔犬は4頭とも大きさに差があるため同じ量を与えるわけにいかないので、それぞれ時間の間隔も違わせなければならない。日々時間差攻撃であり、奥さんなんかはほぼ付きっきりで他の用事はほとんど出来ないでいる。紀伊の仔の目が開きだしたらどうなるのだろう!?

 3月

 3/1木 今日は朝から雨。いつもなら雨具着て黒軍団を散歩に出してやるのだが、万一風邪でもひかれて1階と2階に分かれてはいるが9頭の無力な仔犬にうつされたらと思うと成犬たちには我慢してもらうしかない。 念には念を。軍団部屋の半分に新聞紙やシートを敷いてやる。    午後からははなの出張トリミングに出かけた。
 3/2金 イットウ・今日娘が学校へ行っている間に遠くへ巣立って行った。どんなに月日が経ってもこの仔はこの家のことを忘れないような気がする。 また会えるかなイットウ!奥さん少し涙していた。目覚まし時計代わりに朝7時になると決まってうるさくキャンキャンと鳴いて起こされていたのも今日で最後である。残った9頭もなんとか元気で嫁がせたい。仔犬をお待ちのお客様のためにも気持ちを再度引き締めた。
 3/3土 春の展覧会に向けてテオドラがストリッピングにやって来た。    Foot and Mouth病(口蹄病)が英国で出始めたので、クラフト展は延期になったようだ。犬には感染しないので愛犬家にとっては脅威とはならないがクラフト展の観戦を楽しみにしていた人達にはとても残念なことであろう。
 3/4 キャラハンの娘アーチャンが交配にやって来た。お相手は南部家スコタンアーチャン暴れたので人工授精実施。60日後に出産なので飼主の方はのんびりとゴールデンウィーク!どころではない。
 3/6火 昨日から今日にかけて紀伊の仔3頭、体が大きい順から目が開き始めた。小柄な2頭も明日あたりか!なんとかここまで無事に育ってくれた。
 3/7水 仔犬9頭はそれぞれ別々の箱に入れたり、ケイジを区切って個室にしたりしている。なぜなら互いに陰部を吸い合うからである。吸われた陰部は腫れてしまうし、吸う方も顔に尿がかかって不潔であるからだ。 紀伊メスチビ1頭を除いてみな目が開き離乳食に入った。4〜5時間おきに食事を与えることとなり、人間の方はこれで少しは時間にゆとりが出来る。
 3/8金 メスチビも目が開いた。早速与えた生肉を必死になって食べていた。 やっぱり肉は美味しいらしい。久しぶりに紀伊シャンプーしてやった。わが家に残す水戸の仔”しらら”は一番うるさい。ケイジから”出せ出せ攻撃”が始まった。とにかく鳴けば出してもらえると思うのか、まるで拷問でも受けているかのような声で”出せ!”と鳴く。他の仔は今のところ静かなのになあ〜。先が思いやられるよ、”しらら”め〜。
 3/10土 水戸の仔4頭、生後29日目でパルボワクチンを接種。 いつもは生後45日目で7種混合ワクチンを接種するのだが、生後4週目で接種できるワクチンが半年ぐらい前からお目見えしたと主治医から聞かされ、 一番恐いパルボだけでもと思い今日受けた。 2週間後の45日目で再度7種混合を接種してくださいとの事。人や犬の出入りが多い我が家にとっては早い時期での接種可能なワクチンの存在はとてもありがたい。デカオスは予想通り注射針が入っても動じなかったが、以外にもチビメスチビオス鳴かずにがんばった。小さくても根性があると見た。情けなく悲鳴をあげたのがわが家に残るしららだ。家ではえらそうな態度で皆にケンカを売ってるくせに・・。注射ごときに鳴いてどうする!しらら!そんなことじゃあショードックにはなれないな!
 3/11 31日出産予定日の紀州・獣医へ行きエコーをかけてみたが胎児はいなかった。前回も出来なかったので今回は必ずとの僕の執念も実らなかった。うまく逃れやがったなあ、紀州紀州の仔をお待ちのお客様、誠に相すみません。お詫び申し上げます。近くにお越しの際には是非お立ち寄りいただき、このすっ呆け紀州に罵声でもあびせてやってくださいませ。・・・しかしながらこのところのたて続けの出産で心身ともに疲れ果てている僕らに神様が少しの休息を与えてくれたのかもしれない。
 3/12月 仔犬たちの2度目の爪切り実施。それにしても仔犬9頭、よく食べる。 1kgの生牛肉はあっという間、母乳に一番近いと言われる高値粉ミルクも1缶なんか振り向けばなくなっている感じである。でもな、日々がっしりしていく体型と元気で遊ぶ姿を拝ましてもらえるならば俺はずっと茶漬けでいいぞ!
 3/14水 水戸の仔たち、指を噛まれると痛いくらいに歯が生えてきた。ミルクや水も自分で器の所まで行き飲めるようになった。ケイジを開けた瞬間、4頭いっせいに小さいながらも尾をふりふり飛び出してくる。繁殖のたび毎回経験するチビたちの決まった行動だが、何度見てもほほえましい光景である。
 3/16金 モグを今日から3日間預かることになった。いくつ歳を重ねても迫力満点のモグ。牡同士一緒にできないのでキャラハンとは別の部屋にしている。何度も言うようだが、世の中広と言えどこのモグに勝負して勝てるスコッチはいないだろう。自分より大きく強そうな犬を蹴散らした場面を僕は何度も見ている。むろんボス水戸キャラハンも一発でやられるだろう。人間にはほんとうに忠実で良い子で、いつものようにうちの奥さんには別格にかわいがられている。どんな時でも決して尾を下げることのない勇者!モグ!明日はトリミングだ・・・。
 3/18 紀伊の仔5頭も4週目でパルボワクチンを接種した。接種したからと言って決して油断はできない。生後4週目はまだ小さいので効力が出るのは10日ばかりかかるらしい。この仔たちも生後45日が来るまでは安心できないのである。                           南紀をきれいに整え、シャンプーしてやった。トリミングしてさっぱりしたモグの帰る日がきた。
 3/20火 仔犬たちのパットまわりの毛を切ってやった。粉ミルクよりヨーグルトの方を好む仔犬たち。ミルクの飲みが悪くなった。よほどヨーグルトが美味しいらしい。口のまわりがベトベトしてヨーグルト臭い。身体も汚れてきたが、風邪をひかしたくないのでまだシャンプーはしない。口の周りは蒸しタオルで拭いてやる。紀伊は久しぶりにシャンプーしてやった。
 3/21水 母犬と仔犬を離して何週間経っただろうか。水戸の仔と紀伊の仔、生後1週間の違いあれどほとんど同じ大きさに成長した。わが家に残す水戸の仔・しらら紀伊の仔・伊勢、あと1ヶ月ほどで成犬たちと同じ部屋で生活することとなる。そのためにはまず第一に紀伊にいじめられないように生後3週間くらいの間水戸の仔を紀伊の乳に何度か付けた。自分の乳を飲んだ仔をいじめることはないだろう。自分の仔だと勘違いしてくれていれば助かる。今日試しに紀伊と9頭の仔犬を対面させた。「紀伊、よかったなあ、みんなおまえの仔だよ。」と言っても無駄だった。紀伊は仔犬を順番に嗅ぎながら、自分の仔と水戸の仔を分け始めた。そして自分の仔にだけ出ない乳をやり始めた。しらら他3頭に対しては攻撃はしないが冷ややかな目つきで見つめるだけであった。9頭いっせいに”遊んで、遊んで”と紀伊に寄って行っても、紀伊は自分の仔としか遊んでやらない。態度が全然違う。紀伊!どうしてひと嗅ぎだけで判るのか?俺にはみんな同じに見えるぞ。なぜだ!教えてくれ〜。生物の神秘である。その一部始終を見ていた奥さんと僕は、うるさくて喧嘩っ早いしららとひそかにボスの座を狙っている紀伊が仲良くやっていってくれる事を願うのであった。それに引きかえ伊勢よ!おまえは安泰だな!かあちゃんが紀伊だし、水戸もおまえを自分の仔だと思っているようだし・・・。
 3/22木 仔犬のオス3頭、品定めするためにトリミングをした。それぞれ個性があり、どちらがどうと判断するのは難しい。午後からは、はなの出張トリミングに出かけた。春の展覧会、はなはやる気満々だ。がんばれよ!
 3/23金 仔犬たちに深夜から朝にかけて”サークルから出せ”と何度も起こされた。これじゃあ体がもたない。ダイニングキッチンのあちこちのコードと柱をダンボールで防御してサークルを開けっ放しにしてやった。どうだ、これで満足だろう。もう頼むからうるさく鳴かないでくれ!黒なすびから黒瓜に成長したギャングたちよ・・・さっそくスリッパと椅子・テーブル足の噛み噛み攻撃が始まった。

黒なすび 黒瓜

 3/24土 水戸の仔のデカオスチビオス兄弟の飼主の方々が見に来られた。  そしてすでに決まっているコールネームは偶然にも2頭とも”ノア”君らしい。偶然にしてはできすぎており、何かの縁を感じる。きっと飼われるべくして嫁いでいくお宅であったのであろう。 2頭とも5月の展覧会で非審査犬・ベビークラスに出陳され、皆様にお披露目となる。     同胎であるわが家の”しらら”もいざ出陣なので、とてもにぎやかになりそうである。もちろん、紀伊の仔”伊勢”も出るぞお〜。
 3/25 紀伊オスの仔を嫁ぎ先の方が見に来られた。名前は”大輔くん”と決まっているらしい。キャラハン似の大輔くん、将来が楽しみだ。
 3/26月  奥さんが9頭の黒ギャング達のために、デパ地下で美味しそうな”しらす”を山盛り買って来た。肉類ばかりでは飽きると思い、ごはんとダシ汁で煮込んでやると、ガツガツ喰っていた。たまのことだからな、お前ら!毎回いただけると思うなよ!・・・都会では肉より魚の方が高価なのである。
 3/27火 水戸の仔犬4頭、2回目の予防接種(7種混合)が無事済んだ。これでもう安心できる。けっこう長く感じた45日間だった。           紀伊の仔・伊勢ともう1頭のデカメスをトリミングしてやった。      ご家族旅行のため水戸の息子ラスティーを今日から1週間お預かり。
 3/28水 国分寺から外産メルくんが遊びに来てくれた。3歳のオスらしいとても良い顔立ちで性格も穏やかでとても良い子。 5月の展覧会にも参加で、活躍してくれそうである。那智にひと噛みやられたが南紀とは仲良くじゃれあっていた。また来いよ!メルくん
 3/29木 窪田家クールボがトリミングにやって来た。クールボはわが家で産まれた子だが、唯一僕に歯を向けてくるオスなので一瞬たりとて油断ができない。トリミングの間、窪田家奥さんの助けを借りてうちの奥さんが仔犬たち9頭の爪切りと、今週末嫁いで行くノア兄弟のパット周りの毛をカットしていた。
 3/30金 飼主が旅行のためパンコの娘はなを5日間お預かり。2年前、5匹兄弟の末っ子に産まれたはなこんなの育つんかい!?と思ったくらい非常に小さい仔だった。でもこの仔は小さいながらも活気があり、離乳食に入った時の食欲は目を見張るものがあった。自分より2まわりも大きい同胎たちが食べ終わっても、しつこくガツガツと食べ続ける仔であった。この仔は自分で自分を大きくできる仔であった。体が小さいので兄弟たちのいじめの対象となったが、決して負けてはいなかった。大きくなれよ!大きくなれよ!と僕はいつも声をかけていた。わが家から嫁いで行って2年、姉貴分の南紀紀州より大きく立派に育った。がさつなところがいささか難点でもあるが・・・。 産まれた時格段に小さい仔が、2まわりもデカく産まれた仔を追い越すことができることをはなが証明してくれている。
 3/31土 冷たい雨雪降る寒き日、先陣をきってノア兄弟を都内の飼主のお宅までうちの奥さんが届けた。突然環境が変わったにもかかわらず、特に鳴くでもなくすぐ用意されていた犬のガムをこちらにお尻を向けて噛んでいるすきにそっと帰ってきたらしい。帰宅後電話で様子を伺うと、姿なき奥さんを捜すでもなく、すぐ大好きなヨーグルトとごはんを食べて眠ってしまったらしい。それを聞いて安心し、ホッと一息ついた頃、水戸の娘のノンちゃんがトリミングにやって来た。

  4月

 4/1 昨日とはうって変わって春日和の桜花びら舞い散る中、ノア弟が所沢に嫁いで行った。来月展覧会で会えるのが楽しみだ。         太郎良家のキンチャンがトリミングにやって来た。そして、トリミングしてすっかりきれいになったラスティーは、6日間の滞在を終え、帰って行った。今日もバタバタとあっという間に1日が過ぎていった。    明日はいよいよ出産間近の妊娠犬アガサがやって来る。

昨日嫁いで行ったノア兄のホームページです。まだ耳が垂れてますhttp://www.ne.jp/asahi/fatoumata/home/index.html

 4/2月 紀伊の仔5頭の2回目の予防接種(7種混合)が済んだ。後は無事に各家庭にお届けするだけとなった。あと2週間足らずで長かった戦いも終わる。                                   3日後に出産予定の岡田家アガサがやって来た。出産前と後しばらくお預かりすることとなった。アガサパンコの娘でうちの南紀と姉妹である。一緒にがんばろう!アガサ
 4/4水 アガサ・体温は37.4度より下がらなかったが、午後3時に嘔吐したので獣医へ向う。主治医のOKが出たので帝王切開。オス1頭、メス3頭を無事出産。オスはデカく280gでメスは240g×2頭と235g。皆小さくはなく、元気である。また今日から数日間眠れない日が続く。
 4/5木 昨日からずっとアガサが何も食べない。もちろん自分の仔犬にも興味を示さない。押さえつけて初乳を飲ませるのが精一杯。きっと、お腹なんか切りやがって・・・。とへそを曲げているのだろう。自分のケイジからたまに出てきて玄関の靴にわざと嘔吐する。切ったお腹が痛むのはわかるが水を飲むだけでは母乳も出ない。体温は平熱。特に具合が悪い様子もない。飼主の方が様子を見に来られたが、喜ぶでもなくかたくなにケイジに入ったまま出てこない。普段から気にいらないことがあるとケイジにこもるそうである。明日まで様子を見て、引き続き何も口にしなければ獣医に行って点滴でも打たなきゃなあ!頑固アガサ
 4/6金 出産後3日目の朝、アガサの食器にはまだごはんが残ったままだった。でも僕も奥さんも知らんぷりし続けた。奥さんがアガサに向って冷ややかに一言、「食べなきゃ死ぬだけね。」・・・そしてお昼・・・もう空腹も限界だったのであろう。何もなかったかのようにガツガツ食い始めた。夕方まで食べなければ点滴で栄養を取るしかなかったので助かった。なあ、アガサ、俺らに勝とうなんて思うなよ。すべてお見通しなんだから。どう甘やかされて育ったのかは想像がつくが、愛情を注ぐことと甘やかすこととは違うのである。スコッチをこれから飼われる方に僕は強く言いたい。
 4/7土 紀伊の仔・大輔が埼玉に嫁いで行った。これで仔犬6頭みなメスとなり女の園となった。悲しいかな、わが家に残すしらら伊勢がとびきり  うるさいようである。
 4/8 6頭の仔犬メス軍団、1頭あたりのオシッコの量がかなり増えた。市販のシートは吸収力はあるが、裏面がビニールになっており、噛むのが得意な仔犬にとって口に入れてしまうのでとても危険である。わが家では新聞紙にオシッコさせている。外した時にシートで吸い取っている。アガサも相変わらず母性が出てこず母乳をいやがっている。日に2・3回は押さえつけて乳を吸わせるが、ほとんどカテーテルでの哺乳である。赤ちゃんも5日目となり、持つと重みが出てきた。
 4/9月 ペギーちゃん(LUSUNDY DARK ANGEL)・愛嬌たっぷりの明るい性格キャラハンと交配のため3日間お預かり。キャラハン昼間シャンプーしたためご機嫌ななめだったが、ペギーちゃん訪問で絶好調に変身! アガサ親子も飼主の元に戻っていった。無事に育てよ、仔犬たち・・・
 4/10火 紀伊の仔・伊勢と瓜二つのメスが出雲の国に旅立った。東京の桜を拝ませて飛行機に乗せた。きっと向こうでも桜が満開の事だろう。
 4/12木 ノア兄(ノアールくん)が都内の若夫婦のもとに嫁いではや10日。  日々悪戦苦闘されている様子がとても伺える日記です。チビスコッチをお飼いの方、これから飼おうとされる方、ご覧あれ。 がんばれ! ノア家族!・・・・・頑固なスコッチ愛嬌ふりまくスコッチ寂しがりやのスコッチお調子者スコッチされどスコッチ・・・・・              ↓↓

http://www.ne.jp/asahi/fatoumata/home/noir/diary/diary.htm

 4/13金 紀伊親子の日向ぼこ
 4/14土 チョコレーがトリミングにやって来た。オスらしく惚れ惚れするスコッチに成長している。・・・が、飼主の方が多忙でここ数ヶ月くしかけできなかったらしく、脚部が毛玉だらけでどうにもならなかったのでほとんどの毛を取らざるをえなかった。未来のチャンピオンよ!今回の展覧会での審査は見送りとしよう。ファッションショーと早喰い競争でがんばってくれ、チョコレー!                             チョコレーの同胎・テオドラを今日から展覧会まで預かることになった。チョコレーの分までがんばろうな、テオドラ
 4/16月 仔犬メスが京都と大津へそれぞれ嫁いで行った。うちの奥さんが京都駅まで無事お届けした。新幹線の中では一言も鳴かなかったらしい。そして長旅の疲れなくそれぞれのお宅で元気で遊んでいるとの事。 スコッチは強いのである。最後のチビメスもゴールデンウィークに同じく関西の和歌山に嫁いで行く。
 4/17火 ベティーナの娘・リンダ、展覧会に向けて今日から10日間お預かり。
 4/20金 プティーシガービアンカの出張トリミング。2週間後の展覧会に向けて仕上である。今回はJSSさんとの合同展なので、アトラクションだけに参加するスコッチを含め、約50頭が日比谷に集まることとなる。
 4/21土 朝から、八州シルキーキンチャンと3頭をトリミング。昨日と今日で6頭を仕上げ、さすがにしんどい。早く展覧会終わらないかなあ・・。
 4/22 紀州の息子・アヤックスがトリミングにやって来た。少し細身のアヤックス、もう少しがっちりすればなあ・・・。                   ノンちゃんも展覧会に向けてお預かりのためやって来た。       テオドラリンダ、これでいつもの娘たちが揃った。
 4/23月 紀伊の仔・伊勢、とにかくうるさい。犬用の睡眠薬はないのか?!
 4/25水 うれしいかな、新宿は朝からシトシト雨。黒軍団には気の毒だが散歩に行かなくてすむかと思うとホッとする。数ヶ月前から雨の日は散歩には出ないと決めている。そのことを悟っている軍団たちは雨音がする日は決していつもの時間が来てもバタバタとはしゃいだりしない。悪いが今日ぐらい休ませてくれ。午後からはゆっくりと那智南紀をきれいにしてやった。彼女たちにとっては、外には出れない、トリミング台に乗せられるやらで踏んだり蹴ったりの1日であったろう。
 4/27金 展覧会出陳のためお預かりしていたノンちゃんリンダが帰って行った。今回が初めてのショーとなるテオドラは展覧会当日まで我が家で過す。何とか反抗せず、きれいに歩けるようになってきた。      夕方、前回のファッションショー優勝犬であるスコタンがトリミングにやって来た。
 4/28土 伊勢しらら・来週嫁いで行くアリダの3頭が2回目の7種混合接種を受けた。コウヤモグがトリミング仕上げにやって来た。アリダごめんよ、このところ忙しくてまだ一度もトリミングしてやれなくて・・・。
 4/29 早喰い競争優勝候補のカミーユくん・水戸の仔、ノアールくん・トリミングが大嫌いなクールボの3頭がトリミングにやって来た。紀伊の仔・アリダもやっとトリミングが出来た。明日は遠き長崎から飛行機に乗って、パンコの仔・天神くんが展覧会出陳のため飼主の方よりひと足早くわが家にやって来る。
 4/30月 長崎から天神くん、無事到着。顔とアウトラインを少し整えた。オスなのでキャラハンと同部屋だとケンカになるので別にする。

  5月

 5/1火 生後2ヶ月半の伊勢しらら・日向ぼこの時、南紀紀州といっしょに遊ばせてみた。仲良く出来たのでまずは一安心。問題は那智だ。 嫉妬心が強烈な那智は、奥さんや娘に寵愛を受けている仔犬たちを良くは思っていないはず。要注意なのでご対面はもう少し先か・・。何せ、あの身体(約12k)に乗っかられたら仔犬(3k弱)はたまったものではない。
 5/2水 伊勢ら仔犬3頭、耳の中が少し汚れている様子だったので、きれいに拭いて外耳炎予防薬をつけておいた。午後から江戸がトリミングにやって来た。
 5/3 今日、東京駅でひとつの別れがあった。180gで産まれ、2500gに成長したランドローズ アリダを見送った。最後までしらら伊勢とともにわが家にいた。9頭の仲間が1頭ずつ嫁いで行くのを見送っていたアリダ、まさか自分がこの家を出て行くとは夢にも思っていなかったであろう。いつまでも元気で暮らせ。ただそれだけである。   奥さんと娘、込み上げるものを必死で抑える1日となった。              1月10日にランドローズ イットウが産まれてから4ヶ月、ようやく僕らの戦いは終った。3日後の展覧会が終わったら、新宿御苑にでも家族でぶらりと出かけよう。今年は桜の花見もできなかったし・・・。
 5/4 アリダがいなくなって、しらら伊勢が少し静かになった。いじめる相手がいなくなったせいかサークル内でもあまり騒がなくなった。   今日はゆっくり時間をかけて那智をシャンプーしてきれいに仕上げた。あさっての展覧会はがんばろうな、わが家のエースよ!
 5/5 明日の展覧会の審査員である、英国ペンドルヒル犬舎主シェイラ・モウ女史によるスコッチトリミング講習会が和気あいあいと行われた。その後は歓迎会を催し、親交を深めた。少しの時間ではあったがとても有意義な一日であった。
 5/6 時々ビル風の突風が吹いたが、快晴の中JSS,JSTA合同展覧会を時間通り行うことが出来た。全員での記念撮影を忘れてしまったが、皆さんには許していただこう。会の様子は写真が出来上がり次第紹介します。
 5/7月 昨日の展覧会で牡組の2席を獲得した天神が飼主の方と長崎へ帰って行った。はるばる長崎から来てくれてありがとう、天神。そしてよかったなあ、2席をもらえて。パンコの仔にしては大上出来だ。   ウイナードッグはキンチャンが獲得、ファッションショーでの観客の皆さんの投票が多かった一番人気賞もキンチャンでした。       そして昨日は疲れきってひたすら寝ていたしらら伊勢も何もなかったように朝から絶好調で騒いでいた。あと3日でおまえ達の未来の婿殿がイギリスタムジン犬舎からやって来るぞ!楽しみだなあ(^^)

                        ベストインショ-を頂いたわが家の那智      南紀もがんばって2席

 5/9水

ランドローズの宝、しらら伊勢このように成長しました。

 5/10木 午後8時、英国より TAMZIN NUMERO UNOの仔3頭無事到着。皆元気で、しらら伊勢と一緒に飛び跳ねている。紀伊はやはり新入りは気に食わないらしく、噛み付きに行くのでキャラハンとともに別部屋に移動。先が思いやられる。紀伊よ!頼むから仲良くやってくれ〜。
 5/11金 生後4ヶ月でやって来たタムジンの仔犬たち。向こうではリードを付けての散歩はしておらず、広い芝庭で自由に運動させている。爪を見れば一目瞭然である。なのでリードには慣れていないし車の騒音などの経験もないので、外に出しても恐がって動かない。ただステイだけはきちんと訓練されているしストリッピングも施されている。一応写真撮影のため、今日軽くトリミングをした。
 5/12土 タムジン犬舎からやって来た’01.2.8生の3頭の同胎犬。キャラハンたちと交配できる良いをとの依頼をしてからほぼ一年。待った甲斐があった。生後4ヶ月にしてこれだけの立派な体格。  恐れ入る。秋の展覧会が楽しみである。                              

  CN;ALEX        CN;FRED          CN;BETH    父・TAMZIN NUMERO UNO                   母・MAXXUM ALEXIS OF TAMZIN

 5/14月 イギリスから来た陽気な3兄弟の予防接種に行った。診察台でも尾をふりふり愛想よく、針を刺しても気づきもしない能天気ぶり。検便もしたが、珍しく今回は虫がいなかった。あちらの国では駆虫はしないのでいつもは獣医も喜ぶ日本ではお目にかかれない虫がいっぱい検出される。念のため駆虫薬は飲ませることにした。       午後からはキャラハンと交配のため紀伊の同胎犬・ことりちゃんが長崎からやって来た。
 5/15火 紀伊ことりちゃん、1年半前にイギリスから生後半年過ぎてやって来た時は、とても仲が良い姉妹だった。容姿は瓜二つだが、がさつな紀伊と、もの静かなことり。今ことりがわが家にいることを紀伊は知らない。部屋を別にし、紀伊にはまだことりの姿も見せてない。 すさまじい喧嘩になること間違いないからである。とにかく紀伊はよそ者は受け入れない。オスはどうでもよいみたいだが、メスはNOなのである。見た瞬間に容赦なく噛み付きに行く。里帰りしてくる我が仔でさえも拒否をする。他の母犬たちは何年たっても我が仔のことは覚えているのに紀伊は忘れてしまうようである。外からメススコッチが訪れる度に紀伊を隔離しなければならず、何かと不便で面倒である。僕らに余計な仕事をさせていることに気づいてくれ。紀伊! まあ、この性格は悲しいが直らないであろう。そしてこれもスコッチ気質の一見本である。
 5/17木 4月4日に出産した岡田家アガサの仔・オスアガペーが来週信州に向けて旅立つまでわが家で預かることになった。少し見ないうちにこんなに成長したのかアガペー。ヤンチャ坊主と思いきや、とてもおとなしいオスチビである。わが家にいる1週間で、2回目の予防接種とトリミングすることになっている。                    タムジン3チビも徐々に日本の環境に慣れてきたせいか、たまに家の前を通る車音や人声に対しても吠えなくなってきた。一番体が大きいタムジンアレックス、こいつが一番うるさいことを確認。
 5/19土 タムジンアレックスが新しいオーナーの元へ向った。伊勢と同胎のヤンチャな大輔と陽気なアレックス、きっと2頭仲良くやってくれることだろう。これで朝早く起こされなくてすむ・・・と思いきや、アガペーがいた。
 5/21月 しらら伊勢アガペーが予防接種を受けた。今週末には嫁いで行くアガペーしららたちより体は2まわり小さいが、喧嘩もせずに仲良くやっている。ことりちゃんキャラハンの交配も今日で最後。陰部の状態も非常に良いのできっと受胎できていると思われる。出産予定日は7月16日の夏真っ盛り。たいへんだなあ〜。
 5/22火 交配を終えたことりちゃんが長崎に帰って行った。受胎後2週目あたりが一番流産の危険性が高い。その子にとって嫌がることはさせないことである。例えば、シャンプー後のドライヤーを嫌がれば避ける・くしかけにおいても長い時間トリミング台に乗せて行うのは避ける・車酔いするなら乗せない・展覧会場には連れて行かない・等々、ストレスを与えないように気を配らなければならない。
 5/23水 あさって嫁いで行くアガペーをトリミングしてやった。以外にもバリカンの音に暴れて少々手間取ってしまった。しらら伊勢もトリミングをほどこした。まあ、これで耳も立つことだろう。
 5/25金 岡田家の皆さんが45日間、悪戦苦闘しながら一生懸命育てあげたアガペーの旅立ちの時がいよいよ来た。アガサが4頭出産したうち1頭死なせてしまった悲しみも乗り越えられ、いろいろご苦労があったと思われる。そんな皆さんの想いとともに長野新幹線でうちの奥さんが無事新しい飼主の方にお届けした。アガペーとは”神の愛”と言う意味らしい。顔立ち良し、明るい性格、きっと新しい家族の守り神となって活躍してくれることだろう。                    アガペーがいなくなって、しらら伊勢も少し拍子抜けした様子。  活気付けに初めてリードをつけての散歩デビュー。伊勢が物怖じせず、ぐっと頭を上げ、小さいながら貫禄のある足運びを見せたのには驚かされたが、しららの方は尾を下げて少し歩いては止まり、歩いては止まりと不安な様子。また明日はどういう展開となるかが楽しみである。
 5/26土 那智、無出血で生理が来ているようだ。うちの奥さんは数日前から陰部の大きさに気づいていたようだがそれについては一言も語ろうとしない。僕も見なかったことにしよう(^^)。しきりに誘われているキャラハンだがなぜか無視。それにしても那智、人間界では容姿抜群でさしづめ”トップモデル”と言ったところだが犬界ではそうではないらしい。如何せんオスにはモテない。「那智は美人じゃないのか。」 聞けるものならキャラハンに聞いてみたい。性格もいまひとつと見えて、メス全員からも煙たがられている。まあ、彼女の普段の生活ぶりを見ていても言葉にするのは難しいが妙に納得がいく。ボス水戸にお叱りを受ける回数も那智が最も多い。
 5/27 紀州孫娘をうちの奥さんが京都まで届けに行って朝から留守だったので、僕が黒軍団にごはんをやった。自慢じゃないが実に何ヶ月かぶりのことだ。那智キャラハンのシャンプーもして、伊勢しららチームとも遊んでやり、結構疲れた一日だった。伊勢は人に媚びて犬には媚びず、逆にしららは人に媚びず犬に媚びる性格である。
 5/28月 フレッド紀伊にやられてしまった。イギリスから来た2頭を狙っていることはわかっていたので常に別部屋とさせていた。トリミング台に乗せている限り大丈夫だと思い、シャンプーした毛を乾かしていたが、するりと首輪が抜けたと同時に飛び降りたかと思った瞬間、すでにフレッドの首根っこを噛み振り回していた。喧嘩の時は手で止めに入ると危ないので棍棒を2頭の間に入れ込むのだが、その棒を手にとる時間もなかった。やめろと大声をあげながら引き離そうとしたが紀伊は噛み振り回したまま放そうとしない。フレッドのキャン・キャンの鳴き声が響き渡り、何十秒経ったのだろう。僕も手にケガをしながらようやく引き離せた。僕が止めに入らなければフレッドが息絶えるまで紀伊は放さなかったであろう。紀伊よ、なぜそこまでする?フレッドは獲物じゃないぞ。自分の仔、伊勢がいるのでよそ者から守ろうという気もあるのだろう。その気質こそがスコッチだと言ってしまえばそこまでだが何もそこまで目の敵にすることはあるまい、紀伊よ。僕はあきれて叱る気にもなれなかった。           ちなみにその後フレッドは、何もなかったかのように生理中の那智の上に乗っかり、うれしそうに交配のお稽古をし続けていた。陽気なマセたガキである。
 5/29火 僕がMシュナ2頭の出張トリミングに出向いている間、伊勢しららがあまりにもうるさかったので、奥さんが疲れさせようとシャンプーを実施。2頭にとっては初めてのシャンプー。その後は当然のごとく深い眠りについたらしい。初シャンプーは僕がやりたかったのに・・・。
 5/30水 先週行われた2001年クラフト展(英国)で、スコティッシュテリアのベストオブブリードに輝いたのは、Eng.Ch タムジン ブラック チェリー。5月6日に開催されたJSS/JSTA展の審査のため来日されたシェイラ・モウ女史の愛犬、Eng.Chペンドルヒル クレアーリザーブウィナーズビッチを獲得しました。見に行きたかったなあ〜。

  6月

 6/1金 伊勢しらら、大好きな散歩に出かける・・・・・  

行ってきま〜す♪

ただいま〜♪

 6/2土 階段に興味津津の伊勢しらら。危ない!危ない!
  6/3 フィラリア症予防のため黒軍団に薬を飲ませた。11月まで毎月3の日、忘れないようにしなければ・・・・。伊勢しららはあと500g体重を増やし、5kgになってから飲ませようと思う。
 6/5火 伊勢しらら、軽石を使い、立っている毛を抜ききれいに整えた。 初めての毛抜きも、小さい頃からトリミング台に慣れさせているせいか、おとなしく終始平然としていた。今週末は同胎のノアールがトリミングにやって来るので楽しみである。
 6/6水 水戸、いつシャンプーしたか思い出せない。かなり汚れていたので奥さんがせっせとくしかけして洗ってやっていた。僕はキャラハンの伸びてきた毛を整えた。しららの体重が5kgになったが伊勢はほんの少し満たない。フィラリアの薬は来週あたりか。
 6/7木 イギリス組のフレッドベス、一週間前くらいからやっとドッグフードも残さず食べるようになった。それまでは肉類と混ぜてやってもドッグフードは残していた。そう、タムジン犬舎ではこの月齢ではドッグフードは与えていない。鶏・ラム肉のみと聞かされている。それを食べるだけ与えているようである。とにかくイギリス組の異常なほどの食欲、肉に関しては与えるだけ食べる。底なしである。わが家にやって来た時は生後4ヶ月で6.5kg〜7.5kg。どうしてこんなに体が大きくかつがっちりしているのか。牧場のような広い庭での放し飼い、まず運動量が違いすぎる。 そして惜し気もなく与えられる肉に  カルシウム分を多く含むイギリスの水・・・。日本のスコッチは勝てるわけがない。生後2ヶ月までは大きさはわが家の仔犬たちとの差はないと僕は思う。そこからの2ヶ月間で大きな差が出るのである。 わが家のしらら伊勢はどうか。父母ともに同じ外国産。生後4ヶ月の同じ月齢になるまではあと1週間ある。それまであと1、5kg体重が増えればイギリス組と差異はない。日本だって負けてないぞ、という所を見せたいものである。
 6/8金 2ヶ月前にキャラハンと交配をしたペギーちゃんが帝王切開で無事5頭出産したと連絡があった。いやーメデタイ、メデタイ♪      午後からは、はなケンシンがトリミングにやって来た。
 6/9土 しららの同胎、ノアールがトリミングにやって来た。軽石でのストリッピングもしてスコッチらしくなった。しららより大きく成長し、顔は父親キャラハン似である。スコッチを飼うのが初めてにしては育て上手な飼主の方で頼もしい限りである。 JSS秋の展覧会、幼犬クラスでがんばれよ、ノアール

ゆかいでますます充実のノアール日記です

http://www.ne.jp/asahi/fatoumata/home/noir/diary/diary.htm

 6/10 近くの明治公園で展覧会があったので、場慣らしにしらら伊勢を連れて行った。普段は他の犬を見るとうるさい伊勢も思ったほど吠えなかった。午後からはチョコレーがトリミングにやって来た。
 6/11月 突然ですが、パンコキャラハン交配しました。4,5日前から無出血の生理が来ているなあ・・・と感じてはいました。何気に陰部を見るとしぼみかけていたので人工授精してみました。前回の出産で主治医から水戸に関しては次は休ませるようにとご指摘済みだが、 パンコは大丈夫らしいのでがんばってもらおう。ただ今回に関しては期待薄。                                 首周りの毛が伸びてきたフレッド、散歩時ここのところ続けて「つちのこみたい!」と言われた。あなたは つちのこ を見たここがあるのですか?と僕は問いたい!
 6/13水 先月行われた展覧会の様子が載った本が来週には発売されます

◆DOG FAMILY6(ネコ・パブリッシング)・・・カラー3ページ    ◆愛犬マガジンWAN 7月号(ペットライフ社)・・・軽く1ページ   ◆DOG WORLD 7月号(成美堂出版)・・・モノクロ半ページ(なぜ か、スコッチの審査風景は、わが伊勢ペアの1ショットのみ。 でも僕にとっては一番心に残るうれしいショットです。偶然とは言え、ドッグワールドさん、ありがとう。)                    ◆愛犬の友7月号(誠文堂新光社)・・・たぶん、モノクロ半ページ〜1ページ、写真は数枚だと思います。

 6/14木 朝・・・                                    今日は滋賀県から伊勢の同胎”けやきちゃん”がトリミングに来てくれることになっている。けやきは嫁ぐ直前までわが家で”伊勢”と呼ばれていた仔である。現伊勢とどちらをわが家に残そうかと最後の最後まで迷った仔である。飼主の方の話によると、内弁慶でかなりのヤンチャ娘らしい。成長した姿を早く拝みたい。楽しみだなあ。昼・・・                                    そういえば、昨夜の電話ではけやき、歯変わりのため食欲がなくなっているとの事。しらら伊勢の歯を確認してみると、伊勢も生え変わり始めていて、一週間早く産まれたしららはすでにきれいに生え揃っていた。早いなあ、おまえたち、全く気づかなかったよ。毎日が食欲旺盛だったもんなあ。                        午後3時・・・                                けやきが到着。体重は6kg近くあるという。肩がとても良く、顔も良い。さすがキャラハン紀伊の娘である。飼主の方も育てるのが上手く、うれしい限りだ。喧嘩も強いし、トリミング台で暴れることなく肝が据わっている。なかなかこんな仔にはお目にかかれない。新幹線で往復5時間、遠いところ来ていただき本当にありがたい。この仔が嫁ぐ時、もう会えないと思っていたので飼主の方には感謝します。それに、僕がトリミングしている間に、イギリス組のフレッドベスが噛んで傷つけた柱を飼主の方に修復していただいた。さすが、大工さんだなあ・・・助かりました。重ねてお礼申し上げます。 ← けやきちゃん
 6/15金 伊勢はかわいいなあ〜。ペロペロと顔を舐めてくれる。でもしららは拒否をする。同じように育てているのに・・・、これも産まれ持っての性格なのか・・・少々さみしい。10頭の黒軍団のうち、顔ペロをしてくれるのはキャラハンフレッド紀州伊勢の4頭のみ。ただしキャラハンは子供嫌いのため小3の娘には決して顔ペロはしないし近づきもしない。ちなみに那智紀伊は奥さんだけには顔ペロをする。皆それぞれ内に秘めたる想いがあるらしい。
 6/17 伊勢しらら、体重が6kg近くまでになったのでフィラリア予防の薬を飲ませた。伊勢も今日で生後4ヶ月目、ベスがイギリスから来た時は6、5kg。少々及ばずだがこれだけ成長すれば良しとしよう。
 6/18月 今日の東京は暑かったが、黒軍団の食欲は衰えを知らない!

      よ〜い ドン!                  伊勢しららも よ〜い ドン!

黒軍団 つけっぱなしの エアコンの ありがたさなど 知るよしもなし・・・麟太郎句 

 6/19火 先月行われた英国クラフト展でスコッチのベストオブブリードを獲得したタムジン・ブラック・チェリーの写真がタムジン犬舎から送られてきました。

WORLD  CH  :   TAMZIN   BLACK  CHERRY

BEST OF BREED, CRUFTS 2001 MAY

 BEST OF BREED,   WORLD SHOW  PORTUOAL 2001 JUNE

 

写真提供*MRS.AD PLATT

 6/20水 キャラハンフレッドベス、汚れていたのでシャンプーして整えてやった。イギリス組・フレッドベスは来日以来初めてシャンプーも、嫌がらずおとなしくじっとしていた。                     先月キャラハンと交配をしたことりちゃん、お腹が大きくなってきたと長崎から連絡があった。来月中旬頃わが家に来て、出産の準備に入ることになっている。またにぎやかになりそうである。
 6/23土 南紀、散歩時の排尿回数がちょこちょこ増えた。きっと生理が近いのだろう。                                  水戸の息子、八州がトリミングにやってきた。
 6/24 メルくんの飼主、時雨さんが2度目のトリミングに挑戦。前回は紀州で今回は南紀をきれいにしてくれた。ご苦労さんでした。
 6/25月 フレッドの血統書がTHE KENNEL CLUB(英国)より送られてきた来た。血統書名は、FREDERICK〜フレデリック〜だが、コールネームはやっぱりフレッドにしよう。                     午後からはしらら伊勢の毛をきれいに整えながら、この仔たちも一人前になってきたなあ、と感じる。耳内も掃除してやった。
 6/26火 イギリス組が来てから1ヶ月半、やっと紀伊の怒りがおさまったようだ。紀伊としてはよそ者だったフレッドベスも、仲間入りのOKがもらえた。僕が何気に別部屋にいた紀伊フレッドたちがいる軍団の部屋に入れてしまっていた。食事をさせようと部屋の中に入った奥さんが紀伊がちょこんといるのに気づいた。昨日までは目くじらを立てて襲いかかろうとしていた紀伊なのに・・・。女心と秋の空・・・突然の出来事であった。
 6/27水         スコッチ島?!                       瀬戸内海 岩国上空 YS-11機より

写真提供;岡田佳子

 6/28木 とにかくここのところ雨もなくムッとした暑い日が続いている。それにもまして暑苦しい風貌の那智をエアコンが効いている部屋でトリミングしながら・・・・・「俺がスコッチを始めた頃は家庭にエアコンなんかなかった。夏場は扇風機と氷枕で犬たちは暑さを凌いだんだ。それを思えばおまえはいい時代に産まれたなあ・・・」那智に語り聞かせているつもりだったが、ボス水戸パンコだけが終始僕の顔を見つめ、聞いてくれていた。
 6/29金 脳みそが煮えるかと思うくらいのただならぬ暑さにも負けず、リンダ宅に出張トリミングに出かけた。明日も所沢に出張トリミング予定。
 6/30土 しららと同胎、ノアくん宅に出張トリミングに出かけた。 恐怖の1ミリ刃バリカンでバッサリ!     どう?いい犬でしょう!

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